技術(工法)紹介
1工程で360°複数穴抜き
新工法の複数穴抜き工法とは、金属パイプに360°全方向から複数の穴を一度に開けられる工法です。
プレス機の上下の動きをパンチの打ち抜き方向に変換する、独自の構造になっています。
3つのポイント
1.大幅な工程短縮
1工程で360°複数の穴抜き加工ができると、単純に作業時間が短縮されます。
よって電力の節約、人件費の削減、作業効率が向上します。
装置の耐久性にも問題ありません。パンチが消耗した際の交換作業も従来比50%以下の時間で完了できます。
2.加工精度の向上
従来の問題点であった芯金への食い付きの心配がなく、1工程での加工によりひずみを最小限に抑えることができます。
(特に内側から抜いた場合に顕著)。
パンチ部分をコンパクトに設計、一般のカムスライダーでは構造上難しかった位置にも穴を設定できます。
3.無駄がない
汎用プレス機に取り付けて使用するので余計な設備投資の心配もなく、装置は非常にコンパクト(従来の半分~1/3程度)なので取扱いも容易で作業場のスペースを有効活用できます。
穴抜き方向は内側・外側 選べます
加工実績:パイプ直径30~70mm
・最大厚3mm
・最長1500mm
※条件によっては加工に制限が生じる場合もございます。
従来の方法
従来の専用治具は大型で非常に重く構造も複雑なため、メンテナンスを含めた取扱いは少々面倒でした。
この他にも・・・
・専用治具導入に高額な設備投資が必要
・作業性の悪いパイプ内側のバリ取り
・技術的な制約が多い
などの問題点が挙げられます。
工法の違い
従来のパイプ穴抜き工法
パイプ円周方向に複数の穴抜きする場合、上から穴抜き加工し、パイプを回転させ、再度穴抜き加工する工程の繰り返しにより複数の穴抜きをしている(複数工程による加工精度のバラツキ)
従来のプレス治具は複数工程対応のため、大型で且つ、構造も複雑なため、取扱いが面倒である
360°穴抜き加工のためには、高価な専用機を導入する必要があり、大きなコストが必要である
新しいパイプ穴抜き工法
・360°どの方向でも1工程で複数の穴抜きが可能であり、工程が短縮される
・1工程のため、工程飛びが無くなる
・1工程のため、加工精度がアップする
金型が非常にコンパクトであり、取扱いも用意であるため、作業スペースの有効活用が可能になる
既存プレス機に設置するため、専用機が不要。また油圧/空圧シリンダーも不要なので、余計なコストがかからない
その他の加工法
曲げ・ツブシ加工
プレス機で加工できる製品は様々で、お客様のニーズに合わせた製品を作ることが可能です。